接客姿勢は心の姿勢

接客姿勢は心の姿勢

接客の姿勢というと、背筋をピンと伸ばし、美しい立ち居振る舞いをすると考えている方が多いのではないでしょうか。

もちろん、この立ち居振る舞いは間違いではありません。

しかし、接客の核は、心から生まれる姿勢です。

となると、どのような姿勢が理想的なのでしょうか。

今回は、接客姿勢の本質について解説します。

接客姿勢は前のめり

接客姿勢は前のめり

接客姿勢が「前のめり」と聞くと、猫背のようなあまり美しくない立ち居振る舞いをイメージするかもしれません。

実際に多くのお店で「前のめり」の姿勢を、接客員に指導することはありません。

しかし、接客の核は、この「前のめり」にあります。

つまり、どういうことかというと、お客様の声に真摯に素直に耳を傾けるということです。

例えば、お客様から「ちょっといいですか?」と声をかけられたとします。

その際、お客様の話を聞こうとすれば、思わず上半身が倒れてしまいます。

これは、お客様の声を聞こうとするから自然とその形になってしまうのです。

お客さまに心が傾 くから、体も傾くのです。

接客の重要な素質はお客様への興味

接客の重要な素質はお客様への興味

接客員として最も重要な素質のひとつは、「人に興味を持つこと」だと思います。

お客 さまが何を考えているのか、何をしてほしいのか、どんな方なのか。

お客さまに興味を 持ち、もっと知りたいと思う気持ちが強い人は、できる接客員です。

そういう人は親身に なって接客ができますし、お客さまも心を開いて何でも話してくださいます。

そして、自分の話を聞いてもらえるというのは、誰にとっても嬉しいことです。

自分の話に興味をもってもらえて、嬉しいと思わない人はほとんどいません。

ですから、この「お客様に興味を持つ」というのは、接客でとても重要な要素だと考えます。

多くのお店では、「興味を持つ」の代わりに「お客様の名前を覚えること」が大切だと言われますが、そもそも相手に興味をもたずに名前だけを覚えようとするのは難しいです。

まずは、興味を持つ。興味を持つから、名前を覚えられる。そうすることで、さらにお客様のことを知りたくなる。

こうして、お客様との関係性を築いていくのです。

「お客様に質問なんてしていいのか?」

と心配される方もいるかもしれませんが、接客術の核は「お客さまとの絆づく り」です。

節目節目の挨拶、ポイントを押さえていれば、始終かしこまっている必要はあ ません。

素直な気持ちで質問すれば、お客様も喜んでくれます。

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